カフェでベーカリーで時々屋台。coffee, bread, veggie dishes, and mobile kitchen.

そして僕らはパンを焼き、店を開けてお客さんの来店を待ち、食事や飲み物を提供して一日を終えるのだ2012/03/09 23:30

昨日はトコの初めての月命日だった。あっという間だったようでもあり、遠い昔のようでもあり、出来事の順序も気をつけないと良く分からなくなる。

トコが突然倒れてから、病院連れてって原因不明で帰って来て、痙攣が再発し夜間の救急へ連れてって朝連れて帰り、また病院連れてって一晩入院らち明かず、どんどん悪くなって高度医療センターへ連れて行き即入院。体力の回復を待って精密検査、病因発見、体力回復を待って6時間の大手術、まずまずの成功、術後の経過も良好で一安心だったのが翌々日早朝に、吐瀉物が気管に詰まり心停止、トコは2時間後に死亡した。トコが入院中の毎日は葉山〜二子新地の間を、あるいは絶望と希望の間を往復する十日間だったのだ。

その日々は命というものと向き合って、考えて、決断して、悩んで、また考えて、の連続だった。そして一ヶ月。トコが死んだのは辛いけれども今はそんなに悲しくって耐えられないって訳でもない。それは思いもかけずツイッターやフェイスブックや店頭で応援してくれた人たちがいてくれたからだろう。

思い返せば、去年のあの日から毎日考えて考えて選択して…、そんな日々がずっと続いている。決断すべき事が毎日起きてそれに向かい合っている。きっと一人一人そうに違いない。

そして、今度の日曜日。僕らは特別な事をやるつもりはない。あの日から毎日そうして来たように、パンを焼き、店を開けてお客さんの来店を待ち、食事や飲み物を提供して一日を終えるのだと思う。トコを抱えて店の外に飛び出したあの日のように。

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