カフェでベーカリーで時々屋台。coffee, bread, veggie dishes, and mobile kitchen.

踏ん張る宣言。2011/03/13 20:44

その時、葉山では震度5強の揺れがあった。すぐに大津波警報の発令と沿岸地域住民への避難勧告。電話も携帯も繋がらず、町内の大多数では停電が起きた。幸いカノムパンのある一色は停電にはならなかったので、店や家で携帯の充電を引き受けた。海外に住む友人たちからネットを通じた安否確認。震災の報道は海外でも大きく扱われている。

その後も余震は続き、家はTVは無いのだがラジオ/インターネットによって刻々と入る情報で、東北地方太平洋沖地震と命名された宮城県沖を震源とするM9.0という途方も無い地震だったことが分かる(その後、東日本大震災と命名)。やがて被害の様子が徐々に明らかになると恐ろしくて寝付けず、また翌日の開店をどうすべきか悩んだ。しかし一夜明けると、間違いなく開店すべきだと確信した。いたずらに不安を抱えるよりも、パンを欲している人たちの役に立てるなら、それこそ正に私たちの仕事であろう。はたして夜通し数10キロも歩いて帰宅したお客さんや、職場に泊まって帰宅したばかりのお客さんが真っ先にカノムパンにパンを買いに来てくれたのだった。

そして今日。大津波警報も解除され余震も減って来たと思ったら、今度は福島原発の放射能漏れの危機だ。情報が錯綜し何が本当かは分からないが、分かっている事はカノムパンのご近所のお父さんが現場近くに救援活動に行っている事だ。仕事と言ってしまえばそれまでだが困難な現場で多くの人の為に働く、命を懸けた大変な仕事だ。では私たちに出来る事は何だろう。今カノムパンに出来る事はパンを焼き店を開ける、此処でいつものようにお客さんと会話したりパンを売り食事を提供する事なのだ、そう考えている。

デマに惑わされたり、浅はかな行動をするよりも、パニック起こしたり戯言いったりしてないで自分のやるべき事をやろうぜ。そして政治家のやる事や企業のやる事にしっかり注目し4月の統一地方選挙に反映させるべきだぜ、元気だったらな。

コメント

トラックバック