カノムパン通信 -- khanompang:blog

先日の水曜。午前中は鵠沼の友人がやってるアーユルヴェーダサロンでボスがカティバスティ第一日目を受け、その後は鎌倉の連売所で野菜を買い、森戸のマニマニでお昼、さらに横須賀の巨大ホームセンターで備品購入したら帰りがけにスーパーも覗く、と行った具合。ふー、定休日も何かと忙しいもんだ。

で、話はマニマニでの事。ランチの後にケーキとコーヒーを飲みながら手が空いたユミちゃんとおしゃべり。しばらく近況について話し合っていたら、こんな人が最近来なかったか、と聞かれた。詳しく話を聞くとどうやらマニマニに魔女が来たらしい。

いったい魔女とは？そう、それは一瞬にしてお店の雰囲気とお客さんを凍らしてしまう恐ろしい魔法使い。お店というものをやっていると必ず魔女はやって来る。ほぼ毎年姿を変えてやって来るという律儀さ。もちろん魔王（男）の場合もあるが現在のところ女性が大半だ。

例えば、ある年はやたら大きな茶色い帽子ををかぶって現れ、オーダーしたコーヒーが来るのが遅いと挽いた豆だけ持って帰っちゃう（その直後、忘れ物したといって２週間前の日付の新聞を取りに戻ってきた）。またある年は全身真っ黒な格好で現れ、味見にパン出したら突然入れ歯を外してカウンターに置くと、ひとしきり呪いの言葉を吐き何も買わずに帰っていく（入れ歯はちゃんと持って帰った）。さらにある年は金ぴかの時計が袖からのぞくスリーピース着て現れ（これはめずらしく魔王だった）、アタッシュケースからでっかくて黄色いアロエジュースのボトルを出すと「ゴミなんか全くない国立公園の、きれいな空気の中で育ったアロエで作った。これ買ってパンに混ぜて使う、よろし」といいながらタバコの吸い殻をポイ捨てするセールスマン風（もちろん買わなかったが）など。

今年は2週間位前の週末に現れたんだが、同じような背格好で、同じような自転車で、同じ日にマニマニにも現れた。という事はつまり同一魔女。今年は説教タイプだった。長々と呪文を唱えてマニマニを絶対零度に凍らせて帰っていったらしい。そうか一日2件（or more）のハシゴか。しかも今回の魔女は箒じゃなくて自転車に跨がっていた（いや一度も箒には跨がったのは来なかったけどね）。

ハロウィーンまでまだ後一ヶ月ある。今週は逗子か鎌倉あたりの店を凍らせているかもしれない（自転車に乗って）。