カフェでベーカリーで時々屋台。coffee, bread, veggie dishes, and mobile kitchen.

カノムパンの南インド料理とは2007/08/18 23:16

「ミールスありますぜ」

昨日から南インド定食(ミールス)を出してますが、南インド料理とはなんぞや?という人もいるかもしれないので簡単に説明します。

まず日本にたくさんあるインドレストランで出している料理の多くは北インド料理のようです。えー、その思いつく特徴はというと、スパイスを多用する。タンドールでナン、肉や魚を焼く。小麦粉が主食。味が濃いめの場合が多い。

では南はというと、その逆といいますか、スパイスはあまり多用せず(主にカレーリーフとヒング、マスタードシード、フェネグリークなど)。タンドールなし。野菜と豆が中心で肉、魚はあまり食べない。米または米粉&豆粉をつかった発酵食が主食。ギー、油は最低限しか使わない(香り付けのギーは大衆的な食堂ではほとんど使われていなかったみたいです)。味は酸味(タマリンド、トマト、発酵食)が強目だが薄く、辛くない(一部はすごく辛い)。塩気も少し足りないか、と思わせるほど素材の味重視。胃にもたれず消化に良い。

まあ、インドって、やたらでっかくて、一つの州が国ぐらいあるから、北だ、南だ、といってもさらに細かく違います。また強烈な階級社会で他民族、多宗教だから、同じ場所でも違うはす。いわば、たくさんのレイヤーが重なっている状態ですかねー。自分の身をどこに置くかで、その体験(料理)はまったく変わるといえましょう。

だからカノムパンの南インド料理も、僕らが今回こういう旅をして、こういう物を食べ続けた、という味(ケララ州端っこの庶民テイスト)を再現したものです。ぜひ楽しんでください。いやー南インド料理はおもしろいですよー。ちなみにパンも今日から焼いてますからねー、お忘れなくー。

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