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ジフィー関する記事を見つけたので拙訳しました。2006/03/25 21:36

the jiffy project

ビジネスマンが父に捧げた珍しいピックアップ

From the Bolton Evening News, first published Wednesday 26th Jun 2002

息子から父への無償の愛は非常に稀少な英国車に新しい生命をもたらした。

ジフィーとは、オレンジ色に輝くピックアップ・バンで、ボルトンにあるトレーラー製造業者により1970年代後半〜80年代初頭に造られた車の事だ。

僅か70台程度が製造されたその車は、MINIの構造をベースにしていてが、まだ何台かは現存すると考えられている。

建設業者や配管工が使う為に設計されたその車は、当時メカニカル・サービス株式会社社長として知られたバリー・バッドランド氏の発案だった。

車は1台2000ポンド余りで国中に売られただけでなく米国にまで輸出されたが、1983年にバッドランド氏の突然の死去でプロジェクトへの関心は薄れ、会社はトレーラー製造業に集中した。

しかしエジャートンに住む息子のスティーブンはその小さなピックアップを一度たりと忘れた事はなく、いつかは見つけ出し嘗ての栄光を取り戻そうと決意していた。しかしスティーブンの周りにはほとんど手がかりはなく、その車を見つけだす希望も最早失われかけていたところ、ボルトン・イブニングニュースに出した広告に西ソートン在住の男性から奇跡的な連絡があった。

「自分の父親の車が納屋にある、と彼はいったのです」とスティーブンは語った。

「それは無惨な状態だったのでベルモントのガレージへ牽引して帰りました」

スティーブンとスタッフによるベルモントのガレージでの6000ポンドと200時間に及ぶ作業の後、ジフィーは過去の栄光を取り戻した。

そしてスティーブンの運転で、その車はホーウィッチのカーニバルへ初めて遠出した。

「まったく快適でなかった事を認めなければなりませんね。骨が軋むほど揺れました」

今夏このピックアップの地方巡業後、スティーブンは輸送博物館かボルトンで車を常設展示する場所が見つかる事を望んでいる。

「ジフィーは本当に父のお気に入りプロジェクトでした。私の最初のレストア予算3000ポンドは明らかに超えてしまいましたが、その価値はありました。お金の問題ではなかったのです」

バッドランド氏の死後、遺族は会社を売却してしまったが、スティーブンはその車を通して父との絆を強く感じるという。

そしてこの32才のビジネスマンは現在、さらに会社が以前製造したオフロード用ゴーカートのMINIバギーと児童用ペダルカーも見つけ出しレストアする事を希望している。

From the Bolton Evening News

This Is Lancashire

© Newsquest Media Group 2002

当時Jiffyにはピックアップ以外にキャンピングカーなど幾つかのバリエーションの存在がカタログで確認できるが、何れもイギリスにおいても非常にレアなようで、おそらく日本には家にある1台だけだろう。

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