day 2nd:catering for Erykah Badu & her band/crew ― 2010/04/19 16:23
今日は横浜ベイホール。近いのでちょっと時間に余裕がある。
昨日の経験を生かした準備をする。
- 如何に温かい物を、火を使わずにタイミング良く出すか。これはホットプレートと炊飯器で対応だ。去年ageHa出店時にケバブ屋さんから学んだ方法。
- 昨日より狭いバックステージと、おそらく期待出来ない箱スタッフのホスピタリティを考え、迅速な搬入搬出パッケージング。筆記用具、ハサミ、栓抜き、ラップ、輪ゴム。延長&電ドラも忘れずに。
- バンドたちのメニュー変更。サラダは少なめなで良いしアメリカ人に米は必要ないけどピクルスは必須。そんで食べ慣れた物しか食べない。
- 持ち帰り用にランチボックスや紙皿を用意。
さあ今日はジフィーで出動だ。あまり早く行かなくても良い事が分かったから、準備万端で落ち着いてけ。雨は降ってないけどやっぱり肌寒い。
渋滞も無く4時過ぎに現場到着。オールスタンディングだからか、もう行列が出来てる。機材搬入口からエレベーターで一気に運び込む。今日の箱スタッフは親切!狭いけど、やりやすそうだ。まずは電源チェックOK。今日のヘルパー、英語ばっちりマリコちゃんと娘のソラタン到着。
4時半頃からリハスタート。バンドクルーの食事は、やはり廊下にセッティング。昨日観たから、誰がバンドで誰がコーラスで、とか分かったので挨拶しながら料理の並べ方の工夫をしてイラスト入りメニュー壁に貼る。セッティングしてると覗きに来て「お前らがつくったのか?」なんて聞きながらhiphop greeting。ちょっとは顔覚えてくれたらしい。さっそくピクルス摘んで行く。やっぱり!
ノンビーガン食のメニューは
- フライドチキン、ポテトと人参のローズマリー風味(ホットプレートで常時アツアツ)
- チリビーンズ(超アメリカンテイスト、炊飯器で保温)
- 季節のサラダはサウザンアイランドドレッシング(気取ったドレッシングはダメな)
- ピクルス(ガーキン)
- パン
- フルーツ盛り合わせ
- チョコチップとサワーチェリーのマフィン、ホイップクリーム&レインボウスプリングル
リハが終わって帰って来たバンドクルー。今日は食いつきが良い。アツアツのフライドチキンを3本4本サラダと持って行く。コーラスの娘は昨日のロウチョコレートボール食べながらやって来た。マリコちゃんとソラタンが英語で説明しながらサーブする。受けが良い。僕も横から「うまいぞ」なんていったら「分かってる、メーン」プロモーターの社長は今日もにこやか。
Erykahがホテルを出るのは6時半で、今日は楽屋にセッティング。アフリカの布を敷く。食べ終わったギターやベースとちょっと話す余裕もできた。
ソルトフリーのビーガンメニュー
- 豆腐のグリルwithマンゴーサルサソース
- カシューナッツソースのサラダ
- ツナサラダ(not tuna)
- ビーツの冷製ポタージュ
- 塩無しパン
- ビーガンチョコマフィンwithトーフクリーム
- 沖縄サツマイモのグリルとデーツの盛り合わせ
- フルーツ盛り合わせ
このメニューを紙に書いてテーブルに置き、出来るだけ地元のオーガニックな野菜や友だちの農家から送って貰った野菜で、どれもソルトフリーだ、とか書いた紙を壁に貼った。
Erykahが入る予定の楽屋がタバコ臭いので社長が消臭スプレーしまくる。エアコンのフィルタを掃除したらと提案。スタッフがフィルタ掃除。今日もMISIAの花が届いてる。花があるって良いよね。
怖い顔した人が料理を眺めながらマフィンあるか?ていうから「冷蔵庫にあるよ、ビーツのポタージュもね」「グッド。俺ビーツ好き」だって、そんで「後15分でErykah到着だから、終わったら出ろよ」昨日よりは早い到着かな。ウィーブヘアのコーラスの娘に「彼女は来た?」て聞かれた。「まだだよ、15分後」顔が緊張してる。
廊下の椅子に座って待っていると怖い顔の人を先頭に、ナニー&ベビー、ファットママ、若い娘。そしてErykah。今日のErykahはにっこり挨拶して楽屋に消えて行った。スタッフが、Erykahがピクルス摘んで楽屋に入ったって。それからすぐまた摘みに来たって教えてくれた。イエイ!でもそれはバンド用のだけどね!
今日は終演後に食事するそうだ。さあ、後はライブを楽しもう。今日はVIP席。まだErykahは現れない。社長さんが満員のフロアを煽る。DJがさらにウォームアップ。
始まる前にトイレに行こう。で出て来ると、スタッフが「ハサミは無いか?」僕&BOSS「持って来てます!エーちょっと待って、どこだっけ」ファットママがやって来てスタッフにブースカいってる。「あった!」ハサミを渡すとファットママは楽屋に消えてった。
フー。よしVIPに戻るぞ。お、バンドが出てきた。音が鳴る。そしてErykahも来た。昨日よりもっと近く見える。シルクハット、ざっくりしたコート、スェットパンツ。そしてライブが始まった。
バンドもErykahも昨日よりリラックスしてる。客席のコール&レスポンスも熱い。昨日のライブは最高だと思ったが、さらに上を行く最高さだぜ!途中Erykahがコートを脱ぐと、ビリビリ切った白いTシャツ!ひょっとして渡したハサミで切ったんじゃね、イエアー!
10時半頃、バックステージへ。ライブはまだ終わらない。料理の持ち帰りを出来るよう移し替えながら片付け。今日のライブは2時間で終わるか分からないって。マリコちゃんとソラタンは電車なのでここでサヨナラ。サポートありがとう。アンコールの間に搬出。うちのBOSSはすべてやり遂げ、「明日のジョー」(真っ白な灰状態)になっちまった。お疲れ様!
ライブが終わってバンドクルーやコーラスたちはさっさと身支度。声を掛けて、挨拶する。またね。みんな笑顔。やっとちょっと打ち解けた感じがした。
Erykahは楽屋で食事をしてるが、どんどん楽屋口に人が集まって来た。みんな楽屋で一緒に写真を撮りたくて並んでる。
僕らも撮っていいよって言われてたけど、もうBOSSは力尽きてる。それに料理さえ食べてもらえれば充分だ、そう思った。早くここを出なきゃ。
世話になったスタッフに暇乞いして、とにかく人をかき分け、現場を離れた。さあ家へ帰るぞ。
続く